骨董品の傷の見方にはどのようなものがあるの?

骨董品ともなると、歴史のあるものですので、できるだけ劣化しないように様々な工夫がこらされています。傷の見方ひとつとっても、徹底されています。傷の見方にも様々な種類があり、これだけのことを確認しているのかと感嘆させられます。では、どのようなものがあるのか、見ていきましょう。

まず、一部が欠け落ちているかどうかを見ます。カケといいます。ホツという、ごく小さなカケがあるかどうかもチェックします。口縁などに原型をとどめるくらいに薄くカケ落ちていることをソゲといいます。ハマグリという、磁器などのソゲで同心円上の段になっている状態もチェックします。釉ハゲという、釉薬部分だけ剥がれている状態でないかどうかをチェックします。虫喰いしていないかどうかも確認します。虫喰いとは、口縁や綾などで、釉薬が浮き上がり焼成されたものが、細く線上に釉ハゲを起こしているものです。ニューという、釉と胎土にひび割れが入っている状態もあります。釉のみのひび割れは、貫入といいます。ハナレキズという、器の一部が一端離れて、またつなげられているあとがないかどうかも入念に確認します。スレ・スリキズという、砂などで焼き物が擦れたときに表面にできる傷の有る無しも確認します。非常にたくさんの確認事項がありますね。良質な骨董品は、日々これだけのことを確認されているからこそ、いつまでも良い保存状態のままに時代を越えて残っているのです。

やはり、骨董品は傷があると価値はものすごく下がってしまいますから、骨董品愛好家の人にとっては傷の有る無しは死活問題ですよね。大体、プロの鑑定士も上記のことを確認していますし、上記のこと以外のことはそれほどに確認していないものです。ですから、自分の持っている骨董品に上記の傷がなければ、上物だと考えていただいて間違いないでしょう。これからも傷がつかないようにきちんと管理や手入れを怠らないでくださいね。

やはり、傷があるものが一番骨董品の中では価値が低いものとして扱われるようです。もちろん程度によるのですが、変色等の経年による劣化よりも、傷は目立ちやすいものですので、傷をつけないように慎重にならなければなりませんよね。