世の中には骨董品を収集する人があまりにも多いというのは、骨董品鑑定のテレビ番組を見ているとわかりますよね。それだけ世の中には骨董品に対して、収集したいという魅力が多くあるのだと思います。

このように古くて素晴らしいものや古くて芸術的な価値のあるものを骨董品と呼びますが、また同じような言葉でアンティークということがよく使われますよね。例えばアンティーク調の家具というのは、ある一定のファンが居ることでもよく知られていますし、アンティーク調の家具の専門店なども実際にあります。

アンティークの語源について

まず、アンティークという日本語は、フランス語の l’antique(=古代美術品)からきています。フランス語で「骨董品」は、複数形 les antiquités(オンティキテ) を使います。このようにアンティークと言う日本語自体が古美術品とか骨董品という言葉に派生しているということがわかります。つまり、古い美術品ということになります。ところが、古くて価値の高いものというのは、アンティーク以外にヴィンテージと言う言葉を使うこともあります。例えば、有名ミュージシャンが使っていたエレキギターなどはフェンダーのストラトキャスターの最近売っているものと1961年に売りに出されたものだと値段は全く違ってきます。つまり、最近の売っているフェンダーのストラトキャスターだと50万円くらい。高くても100万円にはいきません。ところが、1961年に売りに出されたフェンダーのストラトキャスターということになると、状態のいいものですと1,000万円くらいで売りに出されますし、それがエリック・クラプトンと言った有名ミュージシャンが以前使っていたんですよということになると、何倍ものプレミアムがついています。仮に1961年ですと50年ちょっと前ものとなりますが、これをアンティークギターとは言いません。ヴィンテージギターと言います。このように古くて価値の高いものということになると、様々な言葉の使い方があるということが、わかります。

骨董品=アンティークと言っても間違いではありません

では、このようにアンティークの語源はフランス語から来ているということがわかりました。古代美術品であり、骨董品の語源にもなっているアンティークですから、この場合骨董品=アンティークと言っても間違いではありません。ただ、アンティークの定義はなにかというと、実は明確な定義というものがありません。ただし、アメリカの関税法においてアンティークは100年を経過した手工芸品、工芸品、美術品ととしたため、これがアンティークの定説としてアメリカやヨーロッパなどの欧米諸国において定着をしているというのが現状です。

日本においてもこのアメリカの通常関税法におけるアンティークの記述のように骨董品の基準が適用されて、実際に骨董品の鑑定や買取をする場合に、100年という基準は重要な指標になっています。ただし、100年以上経過していれば全てのものがアンティークと呼ばれているのかというと、そういうことではありません。いくら古くても価値基準が該当されるものでなければ、骨董品=アンティークと呼ぶことはありません。重要なのは、そのモノが、日本で言えば、織田信長や豊臣秀吉の時代の安土桃山時代に育まれたと言ったようなその時代特有ものを感じさせるだけではなく、品実が保たれているということが重要です。つまり、保存状態が良かったりとか、傷がなかったりとか、色彩が鮮やかであったりとか、作者の特徴がよく現れていると言ったことなどが、専門家が見た時によく分かるということがとても重要な事です。こういう状態のモノに対してアンティーク=骨董品と呼ばれ、貴重なモノとして資産価値が上がったりするわけです。良くテレビなどで、骨董品の価値がある巻物が登場する時に、例えば端が破れていたりとかすると、値段が下がるということがよくあります。

以上のように骨董品=アンティークと考えても構わないと思いますが、冒頭ご案内したアンティーク町の家具ということなると、話が違ってきて、この場合は作られて100年経過したように見られる家具のことをアンティーク調の家具と言います。